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安心して食べられるおいしいパン、お惣菜、お弁当、食事を提供しています。

4年たちました

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4年たちました

     はなをこえ
     くもをこえ
     そらをこえ
     わたしたちはいつまでものぼってゆける

 ぷかぷかはこの4月で4年目を迎えます。ずいぶんのぼってきたなぁ、と実感できる4年目です。

 4年前の4月26日、「カフェベーカリーぷかぷか」がオープンしました。利用者さん10名、スタッフ7名の、なんとも頼りないスタートでした。それでも地域のみなさまはじめ、たくさんの方々の暖かな応援のおかげで、こけることもなく、ここまでやってくることができました。本当にありがとうございました。
 ぷかぷかがスタートした頃、お母さんにだっこされていた子どもたちがもう4歳。すっかり大きくなって、見違えるようです。ぷかぷかも少しずつ大きくなって、現在は利用者さん32名、スタッフ20名の大所帯になりました。
 大きくなっただけではなく、質的にも前に向かって進んだように思います。

 実習前に見学に来た方が、
「ここは利用者さんがみんな笑顔で働いていますね。ぜひ実習させてください」
といったことがありました。いつも一緒にいると気がつかなかったことですが、外からの新鮮な目線で見て、そんなふうに見えることは、すばらしいことだと思います。
 「利用者さんがみんな笑顔で働いている」
 これは福祉事業所として、いや、もっと大きく、人が働く場所として、とても大切なことだろうと思います。4年目の大きな成果と言っていいと思います。

 学校でかなり突っ張って生きてきた方が、ぷかぷかへ来て1週間の実習で、その突っ張りがとれ、その方の一番いいところを出せるようになったことがあります。安心して素直に自分を出せる場所としてぷかぷかを受け止めてくれたのだと思います。自分の「居場所」を見つけた、といっていいのかもしれません。
 働く場所が、自分の「居場所」でもある、ということ。これはとても大切なことであるように思います。ぷかぷかがそういう場所にもなっていたことを、その方に教わった気がしています。これも4年目にして見つけることのできた大切な意味です。



更に前へ

3軒長屋
 4月にオープン予定だったお総菜、お弁当のお店「おひさまの台所」が、いろいろ準備に時間を要しましたが、何とか6月半ば過ぎには開店できそうです。7月下旬にはアート商品を販売する「アート屋わんど」も開店する予定です。
 パン屋と並んで「ぷかぷか三軒長屋」になります。お店の前の小さな広場をデザインして、ちょっとわくわくするような空間にしたいと思っています。赤道を歩いてくると、ちょっと降りて行きたくなるような、そんな広場です。広場にはお店が3軒並んでいます。いずれも、心とからだがほっと一息つけるような、そして何よりも楽しいにぎやかなお店です。
 空き店舗が増え、だんだん寂しくなってきた商店街ですが、また行ってみたくなるような、魅力ある3軒長屋を作り、元気な風を吹き込みたいと思っています。
 

クオリティ
 藤が丘駅前にある自然食品店「マザーズ」の社長が、ぷかぷかのパンが気に入って、カフェに来たことがありました。カフェで出された食事も気に入って、マザーズにパンとお総菜をおいてくれることになりました。その社長より、たまプラーザ東急百貨店地下の食品売り場の一角にぷかぷかのコーナーを設けて販売しないか、という嬉しいお話も頂きました。デパ地下でも勝負できる味、とぷかぷかのパン、惣菜を評価してくださったわけで、とてもうれしいです。
 障がいのある人たちが作ったパンだから買うのではなく、おいしいから買う、そんなパンを作りたい、と4年前スタートしたのですが、そのパンがデパ地下で販売できるほどのクオリティを持っていると評価されたことは、本当にうれしいことです。
 

利用者さん
 ぷかぷかは障がいのある人たちを支援するところですが、いっしょに働いていると、支えられているのはむしろ私たちの方ではないかと思うことがしばしばです。

 彼らがいないパン屋は、なんだかとても寂しいし、つまらないです。お客さんは、ただパンを買って帰るだけになります。パンといっしょに、何かあたたかいお土産をいっしょに持って帰ってもらうところがぷかぷかのいいところだと思います。
 パン屋は彼らのおかげでいつもにぎやかです。パン屋の常連さんで、「ここはいつもにぎやかでいいわねぇ、これがいい、これでいい」とおっしゃった方がいましたが、ぷかぷかのよさをひとことで言い当てている気がします。

 毎週外販にいっている瀬谷区役所では、この4年間で売り上げが10倍伸びました。パンがおいしいことはもちろんありますが、やはりこの驚異的な伸びは利用者さんの魅力のおかげです。緑区役所では毎回すごい列ができるくらいの人気で、昼休み1時間くらいで5万円も売り上げてきます。あれができない、これができないといわれている彼らが、ここではすばらしい「戦力」になり、しっかりお金を稼いでいます。社会での評価と全く逆の結果が出ています。これはどういうことなんだろうと、あらためて思うのです。

 ある訓練会の先生が
 「仕事中はおしゃべりしてはいけません」
と、ぷかぷかの利用者さんをしかったことがあります。もっともな気もしますが、ぷかぷかの利用者さんは仕事中もしゃべりたいときはしゃべっています。その結果が売り上げの10倍増です。みんなおしゃべりせず、黙ったまま黙々と仕事をやっていたら、こんなにも売り上げは伸びなかったと思います。
 これはなんなんだろうと思うのです。
 おしゃべりもしながら楽しく仕事をしているにぎやかなパン屋だから、そこにパンを買いに来ると、なんだか自分も楽しくなって、元気になって、また来よう、って思うのではないでしょうか。パンもおいしいし。
 
 いずれにしても、「ぷかぷか」は彼らのおかげでここまで売り上げを伸ばすことができた、といって過言ではありません。支援しているといいつつ、実は支えられているのは私たちの側だなとつくづく思うのです。

 カフェのほっとする雰囲気も彼らが創り出しています。そこにいるだけで、そういう雰囲気が自然に生まれるところが彼らのすばらしいところだと思います。そんな雰囲気を求めるお客さんが少しずつ増えて、最近は満席になる日も時々あります。

 カフェで子どもの誕生会をやったあと、彼らといっしょに写真を撮りたいといったお客さんもいました。(「ぷかぷか日記」11月10日)彼らへのそんな思いが写真の真ん中に写った小さな子どもにもいずれ伝わっていくんだろうなと思います。4年目にしてようやくそんなお客さんが現れました。

 彼らがいることの意味が、そんな形で少しずつお客さんに伝わってきた気がします。

 更に前へ、
 その気持ちがいつもあって、ぷかぷかはここまでくることができました。
 それをいつも応援してくださったみなさま、
 本当にありがとうございました。
 ぷかぷかはもっともっと前へ進みます。
 わくわくするような明日を
 これからもみんなで作っていきたいと思っています。
 

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