ワークショップ
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ワークショップ
4月13日、みんなで大きな布に春の絵を描くワークショップをやった。その絵を手がかりに簡単な芝居を起こす予定だったが、絵を描く手を止めるタイミングが、若干遅くて、お話の手がかりになるような絵がつぶれてしまい、抽象的な模様になってしまった。
ふと思い立って、ツジさんに「春」のお話をして下さい、と頼んだところ、「ふきのとう」というお話をしゃべり始めた。すばらしいお話だった。たまたま小学校2年生の子どもがいて、「ふきのとう」は2年生の国語の教科書に載ってるという。20年くらい前に読んだお話を正確に語ったので、びっくりしてしまった。
とにかく骨格もしっかりしていて、そのまま芝居になりそうだったので、それをやることにした。「ふきのとう」「雪」「竹藪」「太陽」「春の風」の5グループにわかれ、簡単なお芝居を作った。
進行役の花崎さんの感想
外で布に絵を描けたのが、お天気にも恵まれて、とてもよかったですね!!!
少し色をのせすぎて、例えば安井さんが描いていた月や星やくじらや車などが消されてしまったのが、とても残念でしたが、みなさん楽しんで描けていたと思います。小幡さんは打ち合わせにうかがったとき、ちょっと心配そうにされていましたが、彼女の道具類の準備がしっかりしていて、段取りよく進めることができてよかったですね。
私はみなさんとはほぼ初めてなので、探り探りでした。朝のプログラムでは、みなさんも初めてなので当然ながら固さもあり、また描いた絵が抽象的な色の作品になったので、そこからモチーフをひろうことは難しく、他に少し考えていたこともあったのですが、ともかくみなさんのようすに目と耳とをこらしてみようと思っていたら、辻さんの完璧な語りが飛び出して、高崎さんの意見もあり、そこからは、ともかく一度、辻さんの語りを活かして演劇的な表現を経験してみるという進行になったのでした。小田さんの力もあって、おしまいの歌もできて、参加者の方たちのもっている力を活かしていくというワークショップのおもしろさの片鱗が見えてよかったと思います。
まだまだ、発揮されていないメンバーの方達の力がたくさんあるに違いないので、これから回数を重ねて、少しづつあるいは爆発的に発揮される機会がまたつくれたらいいな~と思います。メンバーの方たち同士、高崎さんとの関係も、日常とは違うあり方が生まれてくるといいですね。
つくづく障がいという言われ方は、辻さんなどに出会うと、突出した能力(の偏り)、あるいは環境とのミスマッチ故にそのように呼ばれているにすぎないのだと思いますね。時が時なら、たとえば文字をもたない時代や地域なら、歴史や物語を記憶して語る語り部として敬われたかもしれないな~、まわりの対応が違えば辻さんの在り方ももっと違っていたかもしれないな~と思ったりしました。
参加した人の感想
私にとっては、メンバーさんと一緒に仕事以外で何かをすることが初めてでしたので、ワークショップでは仕事の中では見られないメンバーさんの色々な表情がみられて、嬉しかったです。
花崎さんの進行はとてもあたたかく、みんなの中にねむっていた表現を自然に引き出してくれたりして、どんどん広がる世界が面白かったです。
また、駐車場を開放してくださった、みどり福祉ホームの皆さんにも元気と笑顔を沢山いただきました。
ありがとうございました。
一人一人の力が集まって、またそこから新しいものがうまれるわくわく感をみなさんと一緒に共有できたので、またひとつみなさんと仲良くなれた気がします。 (S)
参加した子どもたちの感想
ワークショップの体験は、はじめてでした。
はじめは、きんちょうしたけれど、最初にふれあったりしたので、
きんちょうがなくなり、絵を描くときは、楽しくできました。
みんな、絵を描くときに、手や足を使って工夫して描いていたので、
それが面白かったです。
最後は、絵を描いた布を使ってふきのとうの劇が出来たので、
良かったです。
辻さんは、「ふきのとう」の話を全て覚えていたので、おどろきました。
しょうがいがある人は、今までは、ぼくと少し違うのかなと思っていたけれど、
みんなで一緒にがんばっていたし、人とちがうところはあるかもしれないけど、
気持ちとかは、ぼくと別にかわらないなと思いました。
また、機会があれば、参加したいです。 (H・5年)
わたしは、げきや絵をかくのが、すごくたのしかったです。
えのぐをまぜたりしていろいろな色をつくって、布に
絵をかいたりできたので、すごくたのしかったです。
げきは、セリフをいうのや歌をつくるのが、たのしかったです。
こんどまた、できたらやりたいです。 (Y・2年)